2011年12月3日土曜日

歯髄(歯の神経)保護にこだわる理由

私のポリシーの一つに「出来る限り歯髄(歯の神経)は抜かない」を掲げています。

正直、治療の為に細かい作業をしていると「取っちゃった方がよっぽど楽だよな」

と思う事は多々有りますが、やはり簡単に歯髄を除去する事に抵抗感があります。

それは自分の不始末と無知の為に歯髄を取ってしまった事で歯が脆くなり

25年経ってから歯根破折の為に抜歯せざるを得なくなった、

自分自身の苦い経験がベースに有ります。

また御高齢になってなお全て御自身の歯で噛んでいる方々のレントゲンを見ると

歯髄を取った歯がズラリを並んでいる事は余り無く、日々の臨床の感想でも

歯髄が有った方が長持ちすると感じています。



しかし極度の歯髄炎を起こしてしまうと取らなければなりません。

本来はそうなる前の小さな虫歯の状態での治療や、もっと言えば

虫歯にしない様に定期的に歯科衛生士の予防処置を受ける事が大事なんですね。