2017年10月16日月曜日

楔状欠損の真実

昨日は山形県南陽市でご開業の黒江先生の講演に行ってきました。



去年から聴きたい話だったのですがスケジュールが合わず、やっと聴講です。黒江先生とは3年前にロサンジェルスへ一緒に行った時からお付き合いをさせて頂いていて「実るほど頭を垂れる稲穂かな」を地で行く素晴らしい先生です。

歯と歯肉の境目に虫歯では無いのにくさび状の凹みが出来ている人が居ると思いますが、これらは楔状欠損とかくさび状欠損と呼ばれて専門的にはNCCLと分類されます。これの原因は長くアブフラクションが原因で有ると信じられてきました。昨日はコレを過去の論文のミスリードと力学的矛盾点、臨床的考察から論破していき、やはりブラッシングが原因で有ると言う話で非常に面白かったですね。個人的にも私自身が強い食いしばり癖を持っているにもかかわらず楔状状欠損がさほど見られない事からアブフラクション説には疑問に感じていたので非常に有意義でした。

やっぱりPaperは著者が参考文献を都合が良い様に解釈したのに気付かず、それが伝言ゲームの様に段々変化して伝わっていく怖さを再認識しました。菅野太郎先生の講演の時も感じた事ですが、やっぱり原著を見ないといけませんねぇ…

2017年8月25日金曜日

BLSインストラクター更新

先日の8月20日(日)にBLS(一次救命)インストラクターの更新モニターに合格して、今日JAAから新しいAHA(アメリカ心臓協会)のBLSインストラクターカードが届きました。今回で2回目の更新なのでインストラクター暦も5年目に入ります。
ヘルスケアプロバイダーの資格取得から数えるとBLSに係わってから6年になりますね。

これでまたインストラクター資格が2年延長されます。人に教える楽しみも有りますが、他業種のインストラクター仲間も段々増えてきてコース時間外の雑談に私の仕事に役立つ話とかも聞く事が出来たり…と楽しい時間が過ごせるので、これからも積極的に参加していくつもりです。
 

2017年8月10日木曜日

夏期休診のお知らせ

8月12日(土)は通常通りの診療を行い、

8月14日(月)〜18日(金)まで夏期休診期間とさせて頂きます。

8月19日(土)から通常診療致します。

皆様には御不便をおかけしますが、何卒ご了承の程宜しくお願い申し上げます。

2017年8月8日火曜日

ノンクラスプデンチャー

日曜日は浦安でノンクラスプデンチャー(バネが見えない入れ歯)のセミナーを受講してきました。今でもノンクラスプデンチャーは施術しているのですが、新しい材料とコンセプトの製品と言う事で聞いてきました。今までのノンクラスプデンチャーはバネが目立たず装着感も良いと言うのが利点なのですが耐久性に難有り…と言うのが欠点でした。
 しかし今回紹介して貰ったノンクラスプは今まで行っていたノンクラスプデンチャーの利点に加えて、熱に強く煮沸消毒(沸騰したお湯に数分入れて消毒する)しても大丈夫で耐薬剤性も有り、どの様な入れ歯洗浄剤に漬けても変色・変質しないので表面がヌルヌルする事無く何時までも義歯表面がツルツルしている利点が有ります。

また材料的な利点以外にもこの技工所が独自に考案している製作法等も有り、過去に某大手のノンクラスプデンチャーをやっていたけれど上記の欠点等に飽き飽きして止めてしまった先生には「またやってみようか…」と思わせるだけの利点は有るかな?と思います。

歯を失った場合の選択肢で歯牙移植のドナーとなる歯が無い、インプラントの手術が怖い・糖尿病などの基礎疾患が有る・元々の骨量が無い、けれどブリッジにして健全な両隣在歯は削りたくない…、と言った時には義歯しか選択肢は有りませんが、今回のノンクラスプデンチャーはバネの部分や、希望があれば歯肉部のピンク色の部分も完全透明にする事が出来るので保険義歯の様に金属のバネが目立つ事無く、また今までのピンク色のノンクラスプデンチャーよりも更にバネが目立ちにくくなりますね。そして表面は何時までもツルツルなので汚れや細菌が付着しにくく、入れ歯の臭いが気になったら煮沸消毒可能ですから衛生的でも有ります。

今までのノンクラスプデンチャーより料金が上がってしまいますが、よりフィットしやすいので作り直しが少なくなるため、選択されるメリットは大きいと思います。夏休み明けにはサンプル模型が届きますので、私かスタッフにお声を掛けて頂ければ手に取ってご覧になれます。
 

2017年7月25日火曜日

ポストグラデュエートコースのお手伝い

7月23日(日)に母校の日本歯科大学校友会主催で行われた放射線学・矯正学・歯周病学・解剖学4講座共同開催のポストグラデュエート(卒後研修)コースに解剖学実習担当としてお手伝いしてきました。


コースは土曜日午後と日曜日丸一日の1日半ですが、私は実習担当なので日曜日のみの参加でした。

日本歯科大学校友会では解剖学の卒後研修コースを色々と内容を変えながら開催しています。大学を一旦卒業してしまうと人体解剖学を再履修するチャンスというのはなかなか無いなか、校友会と解剖学教室では門戸を広げて参加出来るようにしています。立体的な構造の中身を教科書やレントゲンの2次元の情報で捉える難しさや、今ではCTも普及して3次元で捉えやすいなったとは言え血管や神経などの軟組織はレントゲンでは捉えられない等々、実際に見るとは理解度は違うと思います。日歯大ポスグラコースでは他大学卒業の方でも参加可能ですので、臨床を経験して疑問が出てきた先生ほど有意義な一日になると思います。学生の頃の様に実習中の口頭試問も無いですから(笑、ハードルは低いのでは無いでしょうか? 

但し日本の法律では解剖は教育と研究でのみ御遺体を使った実習が認められておりますので、御遺体にインプラントを埋入したり歯周病手術の練習をしたりする事は出来ませんので、その点は御理解下さい。

一般の方々には「歯科大学なのに解剖実習?」と思われますが、基礎医学は医学部・歯学部共通ですので、歯学部でも頭から爪先まで一年掛けて実習します。当然実習は初めと終わりに一礼と黙祷が有り、事有る毎に学生には善意の方々による好意が有って始めて成り立つ実習で有る事を話し、礼を失した行動は慎むように指導しています。

私も解剖学の大学院を卒業してから22年経ち、卒後暫くしてから現教授の佐藤巌先生にはお声を掛けて頂いて非常勤講師として教室に自由に出入りさせて頂き、また解剖実習を毎年お手伝いさせて頂いて大変感謝しております。生体では絶対に見る事が出来ない方向から観察したりして知識を深めたり出来るのは有りがたい事です。未だに新たな知識の発見は有りますからね。学生達には実習中に臨床を絡めた話をしながら実習を進めると興味を持ってくれたり…と、これからも常勤教室員とは違った基礎医学と臨床を結んで理解してもらえる様な臨床話が出来れば良いな、と思ってます。