2011年10月29日土曜日

足グセ

私や患者さんを担当するスタッフは、その患者さんの治療が終了するまで

床に落とした器具は拾いませんし、状況によっては蹴ってその場から退かし

他のスタッフに拾って貰います。

この行為は医療業界での清潔域・不潔域という概念に沿った行動であり、

これは清潔域であるグローブをした手で不潔域の床に落ちた器具を拾うと、

その手は既に不潔域になり、その手で触れた物は全て不潔域になるという概念です。

この概念は日常生活では馴染みが薄く、落ちた器具は反射的に拾いたくなるのですが

不潔域を清潔域に変えるにはグローブの交換や滅菌のやり直し等々、時間的ロスに

繋がります。特に外科手術の際には手術部位をなるべく早く閉じたいため、

時間的ロスは痛手になります。

また手洗いコーナーの非接触センサー式の水栓、消毒室の水栓の吐水・止水操作を

足元で行うフットスイッチの設置、治療用ユニットの操作を足で行う為のフット

スイッチなど出来る限り手を触れずに操作出来る環境を整えているのも、その為です。



以前、病院の通信簿サイトを通じて『スタッフの足癖が悪い』とお叱りを

受けた事が有りますが、上記の様な意味合いが有っての行為という事を

御理解頂ければ幸いです。


P.S.
清潔・不潔の概念の更なる詳細についてこちらに追記しました。

2011年10月20日木曜日

歯を失う時に思い出して欲しい話

歯を失った場合には何らかの治療を行わないと噛み合わせが崩壊していく事に

なりますが、治療法は一般的には入れ歯・ブリッジ・インプラントのどれか

を選択する事が多いと思います。

その中でもインプラント治療について質問される方が多くなってきました。

当院でもインプラント治療は日常的に行われており、

私自身も歯根破折(歯の根っこが縦割れ)して失った部位への治療法で

インプラントを選択しました。

しかし、もう一つの選択肢として歯牙移植法があり、

これは噛み合わせに関与していない歯や歯肉の下に潜っている親知らずを

抜いた歯の場所へ埋め直す方法です。

もし歯を失った場合でも、親知らず等が眠っている場合には

移植出来る可能性が有ります。

(親知らずがドナーの場合には健康保険適応になります)

詳しくはこちらをご覧下さい



なお、例え親子間であったとしても感染の可能性を捨てきる事が出来ないため、

当院では他家移植(他人の歯を移植すること)は行っておりません。


P.S.
では私は何故に歯牙移植ではなくインプラント治療を選択したのでしょう?

それは歯科大の学生時代に特に理由も無く親知らずを全部抜いてしまったんですね。
 
今思えば、抜かずに残しておけば移植のドナーに使えたのに…

と少し後悔してます。

2011年10月14日金曜日

解剖実習

10月から母校の解剖学後期実習が始まりました。

学生指導のため10月から来年1月まで月1〜2回のペースですが、

金曜日午後の一部が臨時休診になる週が有りますので宜しくお願いします。

臨時休診や振替診療日の詳しい日時は公式HPのカレンダーをご覧下さい。



この話をすると

「歯学部なのに解剖をするのですか? 首から上だけ行うのですか?」

と一般の方から質問を受けるのですが

基礎医学教育は医学部と歯学部に違いは有りませんので、

歯学部の解剖実習でも全身を行います。

歯学部の学生も必ず履修しなければなりません。



大学を卒業して暫くしてから身体の構造的知識を再履修するためには

教科書を読んだり辞書で調べたりする事が一般的ですが

それらは紙の上の2次元の世界です。しかし実際には3次元の世界です。

普通は大学を卒業すると解剖実習を行う機会はグッと減ってしまいますが

私は今でも携わっていられる事に感謝しています。


P.S.
解剖学実習は「献体」された方の生前の尊い意志によって成り立っています。

何時も実習は礼から始まり、私も真剣な気持ちで取り組んでいます。

2011年10月13日木曜日

ブログ開設

佐藤歯科のブログを開設致しました。

医院の最新情報や日々の出来事、趣味の事などを書いていきたいと思います。