2012年11月12日月曜日

第61回スマイル倶楽部定例会

昨日はスタディーグループ定例会だったので仙台へ行ってきました。

いつもは土曜〜日曜と2日で行くのですが、土曜に所用が有った為に日曜日のみ参加となり、朝4時半に仙台に向けてクルマで出発するという強行軍でしたが、講演内容にグイグイ引き込まれて全く眠くならず、アッと言う間の一日でした。


演者が東北大の菅野太郎先生で題目が「補綴のドグマ 」でした。今まで常識だと思い込んでいた治療法が実はエビデンス(論文の裏取り)が無い事だったり、逆にダメだと思ってる治療法が実は長期安定性に差が無かったりと、偉い先生の「これ良いよ!」「これダメだ!」の個人的見解がそのまま常識化してしまう危なさを感じました。やっぱり検証って大事なんですね。

大学院生時代には指導教官から論文の読み方を一応学び、結果ありきのペーパー、そのペーパーの裏付け内容が引用文献の原著と違う事(著者に都合が良い解釈)が有るからよく読め!と当時は散々言われていた訳ですが、最近は忙しいを言い訳に裏取りもせず演者の言葉を鵜呑みにするばかりだったので、ガツンとやられた気がしました。成書や雑誌、学会等で症例のケースレポートが出て来ると、なるほど!と思う事が多々有りますが、これはこの時点での事実を述べているだけで真実を突いているとは限らないんだ!と。せっかく大学に講師で行ってるのだから図書館にも行かなきゃ!(笑

その他も私の【常識】が打ちのめされたりも有りましたが、逆に自分が経験的に漠然と思っていた事の裏取りが取れて嬉しい事も有ったりと、内容的にお腹イッパイで消化するのに未だ時間が掛かりそうですが、非常に充実した一日でした。