こんにちは。院長の佐藤です。
10月に入り、日中の気温も下がってまいりました。
皆さま、衣替えはもうお済みでしょうか?
うっかり薄着で出かけて、
風邪を引かないように注意しないといけませんね。
さて、衣替えといえば、
お口にも「とある時期」を境に
様変わりすることがあります。
それが、
「乳歯から永久歯への生え変わり」です。
乳歯は単に永久歯までの「つなぎの歯」ではなく、
子どもの発育において大切な役割を担っています。
■乳歯が「お子さまの健康」を左右する?
乳歯の寿命は、およそ6~10年。
その限られた期間の中で、
「乳歯が健康であること」は
さまざまなメリットがあります。
まずひとつは、
食べものをしっかりと噛めること。
当たり前に思えるかもしれませんが、
よく噛んで食べることは、
健康な身体を作るだけではなく、
体の免疫力を高め、
脳の発育を促す効果もあるため、
乳歯に関わらず、とても重要なことです。
ほかにも、
あごの成長を助け、顔立ちを整えたり、
言葉の発音を助けたりするなど 、
「健康な乳歯」は
「お子さまの健康」と
深い関わりがあります。
■乳歯のむし歯は永久歯にも悪影響が
「乳歯のむし歯」の本当の怖さは、
「むし歯になりやすい環境」が
すでに作られてしまっていることです。
・不規則な食生活
・糖分の多い食習慣
・間違ったセルフケア…
「もし乳歯がむし歯になっても
どうせ永久歯が生えてくるから…」
そう思っていても、
『むし歯になりやすい環境』が
根本的に改善されていないと、
せっかく生えてきた永久歯も
あっという間にむし歯になってしまいます。
また、乳歯がむし歯になると、
乳歯の抜けるタイミングが
ずれてしまうことがあります。
永久歯は乳歯を目印にして生えるため、
本来とは異なる時期に乳歯が失われると、
道案内を失った迷子も同然の状態になり、
歯並びが悪くなってしまうのです。
■乳歯のむし歯予防はいつ始める?
では、乳歯のむし歯予防は
いつから始めるのが良いのでしょうか?
それはずばり、
最初の乳歯が頭を出したときです。
とはいえ、初めから歯ブラシで
ゴシゴシ磨く必要はありません。
目標は「磨くこと」よりも、
「歯みがきに慣れること」です。
まずは清潔な指でお口に触れ、
「口に物が触れる感覚」に
慣れてもらい、そこから
・ガーゼでぬぐう
・乳児用の歯ブラシを当てる
など、
少しずつステップアップして
習慣づけていきましょう。
乳歯の健康をおろそかにしていると、
せっかく生えてきた永久歯にも
「すぐにむし歯になる」
「うまく噛めない」
「歯並びが悪い」など、
さまざまな悪影響が出てしまいます。
永久歯は12歳ごろに生え揃い、
それから一生付き合っていく身体の一部。
そして、一度失ったら元通りにはなりません。
そのため、乳歯のころから
しっかり予防していくことが大切なのです。
しかし一方で、
子どもの歯を毎日磨くのは
子育てで忙しい親御さんにとって
想像以上にハードルが高いものです。
「むし歯が心配」
「歯並びは大丈夫?」
「歯を磨かせてくれないけどどうしたらいい?」
そんなときはぜひ、
「むし歯予防のプロ」である
私たちを頼ってください。
子どもから大人まで、
お口の健康を守るのが
私たちの役割です!
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