2013年2月28日木曜日

八戸の勉強会

昨日は午後の診療をお休みさせて頂いて、青森県八戸市のスタディグループHERZ会の定例会に参加させて頂きました。このHERZ会は八戸市で20年以上続いているそうで、毎月末水曜に行っており、昨日も週の真ん中の夜にも係わらず40人以上参加されていました。

題目は東北大の菅野太郎先生で内容も「補綴のドグマ」と去年の11月11日に聞いた内容と同じだったんですが、内容が今までの"常識"から掛け離れていたため話を理解するのが難しく("常識"が理解の邪魔をしてしまうんですね)、演者が本当に言いたいことを理解するにはオリジナルをもう一度聞くのが速いので、HERZ会主宰者の熊坂覚先生が八戸に菅野先生をお招きすると聞き、部外者ながらお邪魔したのでした。

内容は一度聞いて心の準備が出来ていたので(前回は前半のエビデンス無き補綴の常識の部分で既にアタマがショート・笑)、前回は放心状態で迎えた後半の話にじっくり耳を傾けられました。スカンジナビアで提言の、天然歯vsインプラントの部分では良好にメンテナンスされている歯周病患者の天然歯の生存率はインプラントの生存率よりも高い、はインプラントを埋入する際の骨確保のための早期の抜歯はすべきで無いと言う事で、やはり歯科医師は安易にインプラントに頼らず先ずは天然歯の保存に最大限努めるべきなんですね。

また最後に出た、歯科疾患はプラークコントロール不良による虫歯や歯周病で崩壊した歯に詰め物や歯石除去しても再度崩壊して再治療を繰り返して遂には抜歯…を技術的に食い止めるより、もっと根本の患者さん自身の口の中へのネグレクト(怠慢 放置 興味が無くなる事)に介入する方がよっぽど効果が上がるのでは?と問われ、今日の午後からの診療に宿題が出たのでした。

しかし19時半から例会が始まって21時半過ぎに終了しても、そのまま懇親会に傾れ込んで八戸の美味しい魚料理を突きながら菅野先生と参加者で講演の続きに盛り上がり、更に2次会が解散したAM3時過ぎまで延々と歯科の話を語れる、愛すべき歯医者バカの先生達と親交を深められたのは非常に有意義でした(笑 まぁ私も「2時間の話の為に千葉から八戸に17時半に来て、遊ぶ事無く翌日9時前に帰路に就くのも相当な変態っぷりですね♪」と参加者の某先生に言われてしまいました。

また機会が有ったら是非HERZ会には参加したいですね。ただ熊坂先生の「八戸も東京も寒さに大きな違いは無いよ」に騙されて、八戸に着いた新幹線の扉が開いた瞬間に服装の選択に後悔したのはナイショです・・・