2012年9月2日日曜日

大規模災害訓練

今日は市川市における大規模災害時の検死訓練に歯科医師会の一員として参加しました。
 身元確認の照合には指紋・DNA判定等が有りますが、歯科の場合には亡くなった方の口の中の状態を事細かに観察・記録し、生前の歯科カルテと照らし合わせる事で身元判明に大きく役立ちます。

警察・消防・赤十字・医師会・歯科医師会等々の関係者が集まっての訓練でしたが、私達の場合には歯1本1本の治療跡の状態を事細かに記録していく必要が有るため、御遺体一人でも時間が掛かる事を実感しました。東日本大震災の実際の現場では多い時で毎日100人以上が運び込まれたとの事なので、検死作業の大変さを感じ取ったと同時に歯科医師のみならず関係者の肉体的・精神的な強さを感じました。

首都直下の災害が起きると事有る毎にマスコミでも報道されていますが、もしもの時の準備は絶対に必要です。少しでも検死作業が少なくなる(死なない)体制を調えておく必要が有りますね。