2012年3月22日木曜日

水質検査

当院では水道局の水道メーター直後に浄水器&軟水器を設置しており、家中の水が浄化されている全館浄水システムを導入しています。ですので手洗い・うがいの水は勿論の事、洗濯機やトイレの水・裏のお風呂まで、全て通年で塩素濃度が0.2ppm以下でカルシウム・マグネシウムイオンを取り除いた浄水&軟水を使用してます。

しかし治療用ユニットの中の水は治療終了後は次の稼働日まで停滞する事とスリーウエイシリンジの水は停止時に少量の水が逆流する事が知られており、それらによる水質汚染の可能性を指摘されていました。塩素濃度が低いという事は身体に優しい水になっていると言えますが、雑菌が繁殖しやすい環境になっているとも言えます。

そこで当院の水は本当に安全な水と言えるのか?を知りたくて、ユニットから出てくる水を公的機関である(財)千葉県薬剤師会検査センターへ水質調査依頼しました。

 結果は一般細菌が0個/ml・大腸菌は陰性の結果で、その他の検査項目も基準値を下回っており、”水道法に基づく水質基準に適合”した水でした。今回は治療終了後にスリーウエイシリンジのチップを交換せず翌日の治療が始まる直前の水を採取したので普段より厳しい条件での検査でしたが問題はありませんでした。個人的にはこの結果が出てホッとしています(笑

話は変わりますが、当院ではスリーウエイシリンジのチップは患者さん毎に滅菌済みのチップへ交換し、またタービンやコントラ等のハンドピースもDACユニバーサルで内部まで滅菌されたモノを使用しています。元々ハンドピースには水や空気の逆流(サックバック)対策がされていますが、サックバック対策が常に完璧であるとは私は思えない事とスリーウエイシリンジに逆流対策されたモノは少ないため、患者さんの口腔内に入る機材は全て滅菌済のモノへ交換すべき、と考えています。ミラーやピンセット等の基本セットだけが口の中に入る訳では有りませんから…。